一生涯使う指輪だからこそ頑丈なものを!
結婚指輪は頑丈なものを。一度手にした結婚指輪は、最短でも70年は手元に置いておくものです。70年の間に「何も起こらない」のは考えにくく、指輪が傷むことも十分に有り得る話です。傷みに関しては「形あるものの宿命」であるので、防ぎようがありません。
そこで目をつけたいのが、頑丈な結婚指輪。頑丈な結婚指輪なら大丈夫かと思われるでしょうが、事はそんなに単純なものではないのです。
素材の硬さを示すモース硬度
まず抑えておきたいのは、素材の硬さについては、モース硬度で示すことが出来ます。モース硬度において、最も硬い鉱物とされるのがダイヤモンド。モース硬度10と、最高ランクの数値です。最も柔らかいモース硬度1は「タルク」で、爪で簡単に削れるほどです。
結婚指輪によく使われる、プラチナのモース硬度は4.3です。流石に爪で削れるほどの柔らかさはないものの、些細な衝撃でも傷んでしまいます。ゴールドはもっと柔らかく、モース硬度2.5しかありません。
おすすめの頑丈な素材
頑丈な結婚指輪を求めているのなら、モース硬度5以上の素材は欲しいところです。モース硬度5以上の素材としては、チタンが挙げられます。チタンのモース硬度は、5.5。ナイフで傷つけることは不可能な硬さです。
ステンレスも頑丈な素材で、モース硬度は6.0。ナイフでステンレスを傷つけようとすると、ナイフの方が傷むほど。ステンレスに傷がつくことはありません。ダイヤモンドで出来たナイフでない限り、傷つけるのは実質不可能です。
頑丈すぎる指輪のデメリット
ただし頑丈な素材にも、デメリットがあります。まずは取扱店の少なさです。チタンやステンレスの結婚指輪を扱っている店は、ゼロではありません。しかしプラチナやゴールドの結婚指輪を扱っている店と比べると、かなり少なくなっています。東京や大阪などの都市部なら探せば見つかるでしょうが、地方都市となると厳しくなるでしょう。
硬い素材となると、サイズ直しも出来なくなります。あまりにも頑丈に出来ているからこそ、指輪そのものに手が入らなくなるのです。